仕事が辛い時にはどうする?原因別の対処法や会社を辞める判断基準

仕事が辛い時にはどうする?原因別の対処法や会社を辞める判断基準

仕事が辛い時、会社を辞めたくなる時、誰にでもありますよね。

夢や希望を抱いて就職あるいは転職したものの、いざ入社してみると想像もしていなかったような労働環境であったり、複雑な人間関係に嫌気が差してしまう人も多いようです。

「仕事が辛い」と感じる時にはなんらかの原因があるものです。

原因別の対処法がわかれば仕事が辛い状況を乗り越えられるかもしれません。

ただ、どうしても会社を辞めたい!となった時には辞めるという判断も間違いではありません。

今回は、仕事が辛い時の原因別対処法、そして、会社を辞める際の判断基準について一緒に見ていきましょう。

仕事が辛いと感じる原因は?

仕事が辛いと感じる原因は何でしょうか。

ただ漠然と「辛いと感じている状態」だと対処も難しくなりいつまでも状況が変わらなくなってしまいます。

まずは、仕事が辛いと感じる原因をひとつずつチェックしていきましょう。

チェックしながら自分自身当てはまるものがあれば後述の対処法も合わせてご覧下さい。仕事が辛くなくなるヒントが見つかるかもしれませんよ。

仕事そのものが辛い

まず考えられるのは、取り組んでいる仕事そのものが辛いと感じることです。

主な原因としては、

  • 仕事が怖い
  • 仕事のプレッシャーがきつい
  • 年齢の割に仕事ができない

こういったことが挙げられるでしょう。

仕事の結果が出ずに周囲と差がつけられてしまったり、ノルマや成績目標達成に対するプレッシャーがきつくて耐えられないということもよくあります。

若く入社歴も浅いうちはまだ大丈夫かもしれませんが、職歴も長く経験はあるのに結果が出せない状態が続くと、「年齢の割に仕事ができない」という悪いレッテルを貼られることもありますよね。

そのうち、朝起きると会社に行って仕事をするのが怖いと感じ、仕事が辛いと感じるようになってしまいます。

人間関係が耐えられない

仕事そのものは楽しかったりやりがいを感じているためそれほど辛さを感じていない場合でも、会社の人間関係に嫌気が差したり追い込まれたりする状態が続くと仕事が辛いと感じてしまうこともあります。

その主な原因としては、

  • 職場で孤立している
  • 上司に毎日怒られる
  • 上司に人格を否定される
  • 部下からのパワハラがきつい

といったことが挙げられるでしょう。

自分では頑張っているつもりでもそれが認められなかったり会社の雰囲気にそぐわなかったりと様々な要因で職場で孤立し馴染めないということもあります。

職場の孤立が辛いと感じてしまうとだんだんとコミュニケーションも取りづらくなってしまいます。さらに孤立状態が進む悪循環にもなります。

 

職場に部下想いの有能な上司がいればまだいいですが、そうではなくパワハラに近い対応をしてくる上司も中にはいます。

受け取り方にもよるかもしれませんが、上司が人格を否定して辛いということもあります。

また、最近では上司ではなく部下からのパワハラがきついということもあるようですね。

職場の人間関係が耐えられず、人間関係がしんどい・人と関わりたくない、そういった気持ちとなった結果、仕事が辛いと感じるようになります。

職場の周辺環境に不満がある

職場の人間関係に近いところもありますが、働いている職場の周辺環境に不満があると仕事が辛いと感じることもあります。

例えば以下のようなケースです。

  • 職場の人間レベルが低い
  • 職場に監視カメラがありストレスがすごい
  • 家族経営の会社で辞めたくなる

人間関係が悪いとまではいきませんが、同僚や上司・部下の人間としてのレベルが低いと感じ、こんな職場にはもういたくないと思うこともあるでしょう。

また、監視カメラを社内に取り付け社員の仕事ぶりを監視しているのではないかと思わせる会社もあります。

会社の言い分としては、盗難被害や事故防止のための防衛策とアナウンスしているかもしれませんが、社員にとっては職場の監視カメラでストレスMAX状態となるでしょう。

比較的規模の小さい会社では社長や役員を家族で固めているため出世が全く見込めず先が見えなくなりこのまま仕事を続けていていいのかと辛く感じてしまうこともあります。

身体的・時間的負担が大きい

仕事が辛いと感じる原因として、身体的・時間的負担が大きいことも考えられます。

もう少し具体的に挙げると、

  • 体力勝負の仕事がきつい
  • 残業が多すぎて拘束時間が長い
  • 残業が当たり前になっている
  • 満員電車が耐えられない

などがあるでしょう。

20代のうちはなんとも思わなかった体力仕事でも、30代から40代になると仕事がきつく感じてしまい朝も仕事へ行くのが辛いと感じます。

また、身体的にそこまで負担がなかったとしても、残業が多すぎて拘束時間がとても長く家族との時間が取れない・休みが取りづらいなどの時間的負担が大きくなることもあります。

中には残業が当たり前の風土が根付いてしまい、本当は帰れるのに付き合い残業をした結果拘束時間が長くなってしまう会社もあります。

身体的負担や時間的負担が大きくなるとじわじわと身を削られている感覚にもなり仕事が辛くなってきます。

 

仕事が辛い時の原因別対処法

仕事が辛いと感じる原因を色々と見てきましたが、ここからは原因別の対処法を見ていきましょう。

原因が「仕事が怖い」時の対処法

仕事が怖いと感じてしまう時は、自分が仕事をしたことで誰かと比べられてしまう、何か批判されるのではないかとビクビクしてしまう、といったように周囲の反応が怖いと感じてしまうことがほとんどです。

誰とも比較せずに自分のペースや考えで仕事をしたり、仕事をした結果誰かに喜んでもらったとしたら怖いという感情は少しずつ薄くなっていくでしょう。

最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは仕事そのものにしっかりと向き合って自分を思い切って出してみると良い方向に向かうかもしれません。

原因が「仕事のプレッシャーがきつい」時の対処法

仕事で結果を出さなくてはいけない状況に追い込まれることが多い時も辛いですよね。

周囲からの期待という意味でかかるプレッシャーもありますが、絶対に結果を出してこい、という意味でのプレッシャーも多く、それを感じることで仕事が辛くなってしまいます。

プレッシャーから解放されるために結果のことだけを考え過ぎてしまうと本来の目的を見失いミスも増えたり、最悪の場合は会社規則やモラルを欠いてしまう行動に出てしまうこともあります。

何のためにその仕事をしているのか、誰のために今あなたはその仕事を任されているのか、ここをよく考えて仕事に向き合うと行動に変化が現れます。

次第に上手く仕事が回るようになり、結果的にプレッシャーから解放されることも十分に考えられるでしょう。

原因が「年齢の割に仕事ができない」時の対処法

仕事の経験は長くても結果が出ていなかったり失敗を繰り返したりした時には、年齢の割に仕事ができないと思い落ち込んでしまうこともあるでしょう。

しかし、実はそれは本人の思い込みに過ぎないということも多々あります。

誰にでも波はあり上手くいかないこともあります。失敗こそ大事な成功への糧だということを周囲に見せることで、やはり経験が長い人は違うと見せることもできます。

上手くいったこともそうでないことも全て大切なデータと捉えて行動を続けていくと良いかもしれません。

原因が「職場で孤立している」時の対処法

職場で孤立しているのではないかと思ってしまうと、だんだんと塞ぎ込んでしまい周囲ともコミュニケーションを取りづらくなってしまい、さらに孤立が進む悪循環に陥ってしまいます。

同僚や部下・後輩に相談しづらい時は思い切って上司に相談してみましょう。

どんな会社でもひとりで仕事を進めていくことは困難です。何らかの形で周りの協力がなくては仕事は円滑に進んでいきません。

ひとりでも頼れる人や相談できる人、悩みを打ち明けることができる人を職場に作るのが最適な対処法ですが、それでも上手くいかない時は職場環境を変えることも得策と言えます。

原因が「上司に毎日怒られる」時の対処法

上司が怒るにはそれなりに理由があります。

もし、あなた自身の勤務態度や人間関係に明らかに悪い影響が出るようなふるまいを社内でしているのであれば改める必要が当然あります。

しかし、常識的な範囲で勤務しているにも関わらず理不尽に毎日上司に怒られるのであればたまったものではありません。

その状態が続くと精神的に病んでしまうことも考えられるため早めの対処が必要です。

まずは同僚、もしくは上司のさらにその上に相談できるかどうか検討し、それでも難しければ職場を変えることも前向きに考えていきましょう。

原因が「上司に人格を否定される」時の対処法

仕事のミスを指摘されるのは仕方のないことですが、人格は否定されるべきではありません。

上司に人格を否定されると感じてしまうような環境であればそれはあなたにとっては仕事をする環境ではないのかもしれません。

誰の為に仕事をしているのかをよく考えた時に、上司に人格を否定されるような職場で仕事をするという答えは出ないはずです。

社内で誰かに相談することができ、今の状況を改善できるようであればまずそれをすべきですが、そうでなければ職場環境を変えることも視野に入れていきましょう。

原因が「部下からのパワハラがきつい」時の対処法

上司からのパワハラはよくありますが、近年では部下からのパワハラがきついと悩む人も多く存在します。

部下からのパワハラにはどのように対処するのが良いでしょうか。

まずは部下が話していることに正当性があるのか冷静に確認してみましょう。

もし、誰が聞いても正しいことを言っているにも関わらずパワハラと感じてしまった場合は捉え方ひとつで感じ方も変わりますし、素直に改善しようとするだけで関係性は変わることもあります。

ただ、一方的で理不尽な圧力には上司としての権力行使も視野に入れて下さい。他部署への異動、必要に応じて懲戒処分も可能な時もあります。

もちろん慎重に事を運ぶ必要はありますが自ら状況を変える力もあるということは認識しておくと良いです。

原因が「職場の人間レベルが低い」時の対処法

どうしてそんなことがわからない?という風に、職場の人間レベルが低いと感じてしまうことにはどう対処していけば良いでしょうか。

初歩的なミスを繰り返したり自分よりレベルが劣っていると感じることがあったりしたとしても、それはあくまでその人のごく一部を見ているに過ぎないことがあります。

それぞれ人には良さが当然ありますし誰にでもミスはあります。

仕事だからと人間関係は割り切るべきだという人もいますが、よく観察してみると自分より優れているところが見つかることも多々あります。

一方的に決めつけるのではなく、多角的に人と接してみると職場の人間を見る目が変わってくるかもしれません。

原因が「職場に監視カメラがありストレスがすごい」時の対処法

社内の安全確保や盗難被害抑止の観点から監視カメラを取り付ける会社が増えています。

建物外や通路などであれば問題はあまり起こりませんが、事務所や作業場などの職場に監視カメラが設置してあるとストレスがすごいと感じてしまいますよね。

誰に何を見られているかもわかりませんし、実際はそうでなくても仕事ぶりを細かく監視されているのは精神衛生上も良い影響は与えません。

ストレスが溜まって仕方ない!という時には、監視カメラを味方につけるような思考に変えてみると良いかもしれません。

例えばパワハラやセクハラがあった時の自分を守る証拠になる、見えていないところでの自分の仕事ぶりをアピールするチャンスなどプラスに働く要素として捉えるとストレスを感じにくくなります。

原因が「家族経営の会社で辞めたくなる」時の対処法

比較的規模が小さい会社で家族経営をしていると、社長はもちろん役員もすべて同族で固められてしまっています。

どんなに能力が高くて仕事の成果を出したとしても出世もせず平社員どまり、そんなことも十分にあり得ます。

これでは何のために仕事をしているのか、仕事をしているのが辛くなり辞めたくなるのも当然ですよね。

はっきり言ってしまうと、家族経営の会社の人事体制を変えるのは容易なことではありません。下手をすると会社を乗っ取ろうとしていると変な疑いをかけられてしまうことも。

家族経営の会社では役員クラスの出世を無理に狙うよりは、仕事以外の自分の時間を十分取れるように無理なく働いて自分へ時間の投資をする、もしくは会社を変えてしまうということの方が上手く進むことが多いでしょう。

原因が「体力勝負の仕事がきつい」時の対処法

若い頃は苦にならなかった体力勝負の仕事でも、年齢を重ねてくるときつくなってしまい仕事に出るのが辛いと感じてしまいます。

一体いつまでこんな仕事をしなければならないのかと考えてしまうこともあるでしょう。

もし、一生を捧げるほどの仕事と考えていないのであればなるべく早い段階で体力に頼らない職種への転換を考えてみるのが良いですね。

年齢が若ければ会社を変えるのも選択肢のひとつになりますし、年を取って簡単にそれが叶わない場合でもパソコンで仕事が可能な仕事も多く存在します。

自分にはできないと諦めず、今の環境を変えたければ前に進んでみましょう。

原因が「残業が多すぎて拘束時間が長い」時の対処法

残業多すぎるのも仕事が辛い原因のひとつです。

残業が多くなる原因も様々ですが、単純に抱えている仕事量が多過ぎて定時時間内では終わらないということが大きな原因のひとつです。

社員全体が残業が多いのか、それとも自分だけが多いのか、それによっても対処法は変わるでしょう。

優しい性格の人に多いのは自分で仕事を抱え込みすぎて誰にも頼れなくなってしまうことです。

気持ちはよくわかりますが、周りの人ももしかしたら心配して頼ってきてくれるのを待っているのかもしれません。勇気を出して仕事を任せたり振ってみたりすると切り抜けられるかもしれません。

原因が「残業が当たり前になっている」時の対処法

残業による拘束時間が長い理由のひとつとして、会社自体が残業して当たり前の風土になっていることがよくあります。

定時時間内で仕事は十分終わっているのに、周りよりも先に帰りづらいという空気が充満していて結果的に何をするわけでもなく会社に残っているケースもあるようです。

ただ、ダラダラといつまでも残っていても何も生まれません。会社の経費もかかるだけです。

思い切って先陣を切るのはとても勇気の要る行動ですが、もしかしたら周りもそれを望んでいるかもしれません。早く仕事が終わった時は思い切って行動に移してみましょう。

理由が必要であれば親戚や家族をダシに使ってもいいかもしれませんね。

原因が「満員電車が耐えられない」時の対処法

満員電車での通勤も仕事が辛い原因となります。ぎゅうぎゅう詰めの車内で片道1時間以上かけて通う人も珍しくありません。

さらには昨今の感染症リスクを考えても満員電車での通勤は極力避けたいですよね。

通勤時間帯をずらす、テレワークに移行する、車や自転車通勤にする、会社のそばに転居するなど対処法はいくらでもあります。

会社任せでは環境は変わりません。耐えられない環境を変える努力をしていきましょう。

 

会社を辞める判断基準は?

仕事が辛いと感じた時の原因別対処法についてご紹介していきましたが、どうしても対処しきれず我慢できなくなった時は「会社を辞める」という選択も決して間違いではありません。

ただし、一時の感情にだけ身を任せて会社を辞めてしまうと、後で悔やんでも悔やみきれない取り返しのつかない状態となることも十分に考えられます。

会社を辞めるべきかどうかの判断基準を知っておけば冷静に自分が納得して会社を辞め、その後の仕事にも支障をきたしにくくなります。

ここでは会社を辞める判断基準についておさえておきましょう。

 

以下のような準備が整っている場合はであれば会社を辞める段階と判断しても良いと考えられます。

  1. 会社に引き継げる人材が確保できる
  2. 家族の了解が得られている
  3. 次の仕事の見込みが十分にある
  4. 転職ができなかった場合でも生活が可能な貯蓄がある
  5. 副業などで定期的に収入が確保できている

 

①についてはあなたが決めるべきことではないかもしれませんが、急な引き継ぎをしなくてはならないこともあるため後継の候補を考えておくのも重要なことです。

次の仕事のことや貯蓄についても当然のことですし、家族がいればなおさらです。

自分だけではなく家族も路頭に迷うことのないようにしておきましょう。

まだ会社に在籍しているときから副業で本業以外の収入の柱を作っておくことも現代では重要になってきました。

 

いずれにしても会社を辞めてから後悔しないよう、準備が整っていると判断してから行動に出ましょう。

もちろん、会社を辞めたあとのことは保証されているわけではないので何事も進めるには自己責任が伴います。そのことは十分に承知の上で行動に移して下さい。

 

会社を辞める前にやるべきことは?

早かれ遅かれ会社を辞めるとなった場合には事前にやるべきことがあります。

事務的な手続きや次の仕事の事はもちろんですが、なるべく早い段階にやっておくと円満退社でき次の仕事へも円滑に進むことができるでしょう。

 

会社を辞める前にやるべきことはおもに以下の7つです。

  1. 家族へ相談し許可を得る
  2. 会社の退職規則を確認する
  3. 上司に退職の意向を伝え承諾を得る
  4. 有給日数や引き継ぎのスケジュールに合わせて退職日を決める
  5. 退職願(退職届)を提出する
  6. 取引先や関係各所へ挨拶をする
  7. 失業保険や年金保険、健康保険などの手続き準備をする(必要に応じて)

 

どれも当たり前のことではありますが、会社を辞めることだけを考えて先走ったり手順を甘く見ていると円滑な退職ができずトラブルの元になってしまいます。

何か問題があって辞めるという場合でも、会社では人それぞれそれなりに感謝すべき点があるはずです。

敬意を払って退職まで進めていくようにしましょう。

 

まとめ

仕事が辛いと感じる時は誰にでもあるものです。

今回は、仕事が辛くて会社を辞めたくなる原因について取り上げ、その対処法について解説してきました。

対処することでまた新たな気持ちで会社生活を送っていくことはもちろん大事ですが、どうしても耐えきれなくなった時は会社を辞めるという選択も取ることを考えていきましょう。

決して間違いでもありませんし後ろ向きの選択でもありません。

あなただけではなく大切な家族のためにも最良の選択を取れるように進めていって下さい。

会社を辞める時には一時の感情に任せすぎず、経済的に大丈夫かという点もしっかりと考慮して下さい。

会社を辞める前に十分な収入の柱を作っていくことも大切です。

出来る時にしっかりと準備をしていきましょう。

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