一生懸命仕事で努力をし会社に貢献したのに昇給なしってこと、ありますよね。
会社員なので自分で給料を決めることはできませんが、やはり頑張った分昇給しないとモチベーションを保てません。
ですが、仕事をするならモチベーションの高い状態で行いたいものですよね。
そこでこの記事では昇給無しでモチベーションが保てないときの対策についてお伝えします。
個人的な意見だけではなく、統計や他の方の昇給に対するコメントも調べました。
まずは昇格なしの現状を理解し、自分に合う対策やモチベーションの維持をする方法を学んでいきましょう。
昇給なしの会社は普通なの?
令和2年、厚生労働省では賃金の値上げ等に関する実態をまとめています。
調査によると、管理職の定期昇給制度有の企業は76.8%、無しの企業は21.7%という結果になっています。(参考元:厚生労働省「定期昇給制度、ベースアップ等の実施状況」)
そして、管理職以外の定期昇給制度は有りが82.5%、無しが16.1%という結果になっています。
つまり約8割の企業は定期昇給制度があります。
また、管理職以外の定期昇給有りの企業でも、実際に実施した企業は75.5%となっています。
昇給なしの企業の方が少ない
先ほどの結果を見ると、一般的には昇給はなしの企業の方が少なく、多くの企業は昇給するということが分かりました。
しかし一般的に多くの会社が昇給しても、自分の会社が昇給しないのであれば意味がありませんよね。
周りの友人が昇給しているのに自分だけ全く収入が変わらないと思うと、目の前の仕事がつまらないと感じてしまいます。
昇給なしでモチベーションが保てない人はどれくらいいる?

調べてみると、ツイッターでも昇給無しで辛い人は多くいました。
ちなみに昇給ありにも騙されちゃダメだよ
明らかやれる仕事が増えたり新人教育や現場の指示をするようになっても昇給しないところ山ほどあるからな
あと、半年ごとや1年ごとに行われる昇給審査みたいなのが載ってるならそれを何月にやるのか確認するのとその月になったらやってるのかどうか聞く— 七夜 (@nanaya_1028) January 15, 2021
昇級したのに昇給しない。
— ken-z (@r1ism) December 3, 2020
担当する業務のレベルが上がったり、責任が増えているのに昇給なしの方もいます。私も過去にリーダーに仕事を指示するポジションやトラブル対応など負荷の高い仕事をしたときに、昇給なしの経験がありました。
やはり他の人よりしんどい仕事をしている分、昇給なしだとモチベーションを保てないのが悩みでした。
昇給なしでもモチベーションを維持する秘訣は?

モチベーションが保てない状態では仕事の質も落ちますし、何をしても仕事がつまらないと感じます。
そして、つまらない仕事をしていると一日が本当に時間が長く感じます。
そこで昇給なしの会社でもモチベーションを維持する方法をお伝えします。
フロー状態を作る
プロの漫画家が、ご飯を食べるのも忘れて数十時間集中し、気づけば日が変わっていたなどということを聞くことがありますよね。
このように、周りのことが見えなくなるほど何かに極限に集中している状態をフロー状態と言います。
これは心理学者のミハイ・チクセントミハイ氏が考案したものですが、一度フロー状態になると時間の感覚を忘れ、報酬や結果に関係なく作業すること自体に喜びを感じるようになります。
そして、フロー状態になりやすい条件があります。
条件 | 内容 |
達成可能な課題 | 簡単ではないが、頑張れば達成できる課題 |
集中 | 目の前のことにのみ集中できる状態 |
明確な目標 | 目標期限は?目標達成の基準 |
フィードバック | 結果に対して助言や評価などをすぐにもらう |
不快なことを忘れる | 無意味なストレスを消し去る |
仕事でフロー状態を作れる人は、モチベーションが保てないと悩むことはほぼありません。
まずは上記の中でも簡単にできることを紹介します。
達成可能な課題と目標
まずは自分にとってちょうどいい目標を作ることです。これは上司に言われた期限をそのまま目標にするのではありません。
例えば製造業で今週中に商品を100個組立という指示があれば、「今日の昼までにA部分の作業を30個完了させる」「次の休憩になるまでにネジ締めだけ完了させる」というように、ぎりぎり達成できそうな目標を細かく立てることでモチベーションを保つことができます。
このような目標決めは、昇給なしといった雑念を忘れて自分の中でゲームのような感覚になることができます。
同じ仕事を別の日にもするのであれば、作業時間を記録しておくことがおすすめ。前回が〇分時間かかったと把握することで、次回の目標決めやスケジュールを考えるのに役立つ
フィードバック
自分が行った仕事や発言が本当に良いものなのかは分からないものです。
もし自分が完璧だと思って必死に作り上げても、周りが何も興味を示さないと仕事がつまらないものですよね。
ただ、実は周りの先輩や上司、同僚は質問してみることですぐにフィードバックしてくれます。
例えば「今日初めて会議で発言したのですが、私の発言っても問題なかったですか?」「A製品の納期、何とか間に合いましたがみんなどれくらいの作業時間で終わらせてるんですか?」などと聞くことで、下記のように意外な回答をもらうことがあります。
- 実は会議で発言は誰もしたくないから、君のおかげで話が進んだよ
- みんなが気付かなかった指摘だったから、上長も評価していたよ
- 納期は間に合わないと思いながら指示したから、その人数で完成したから驚いた
- 標準よりだいぶ早いから、次は後輩に教えれるね
上司も案外自分を見ていると分かるとモチベーションも上がります。また、「実はもっと良いやり方があって・・・」というように助言をもらうきっかけにもなります。
上司や先輩は自分から教えるよりも質問してほしいと思うもの。質問されることで「この人はやる気があるから教えよう」と好かれるようにもなる
モチベーションが下がってしまった時の対策は?

仕事をしていると、やはり工夫をこなしてもモチベーションが下がることもありますよね。
昇給なしという事実は変えれませんし、上司の理解力があるとも限りません。
モチベーションを保てなくなり、一度下がってしまったらどうすればいいのか。
私も長い間会社員をしていますので、今まで試してみたものの中でもおすすめの対策を紹介します。
モチベーションの上がる音楽を聴く
音楽は集中力を上げたり、やる気を上げたり、ストレスを経験する効果があります。
どの曲を聴くかは正解がありません。一番はあなたにとって好きな曲を聴くことです。
私もモチベーションが保てないときは様々な曲を聴いています。
オンとオフの区別
仕事の休みの日に仕事のことを考えて辛くなるのはもったいないです。
昇給のことを考えると休みの日さえつまらないと思ってしまいます。
しかし、休みの日にどう過ごすかであなたの幸福度は大きく変わります。
- 仕事のことはメモに書き出して忘れる
- 休みの日は好きなことだけする
- 休むのも自分のための考える
- 週末には休みの日の予定を立てる
休日になって当日に予定を考えると「今日も何もしないで終わってしまった」とよく失敗します。なので、遅くても休みの日になる前日の夜には次の日の予定を考えましょう。
やりたいことや楽しみを考えておくことで次の日起きるのが楽しくなりますし、朝からいいスタートを切れるようになります。
長いスパンで客観的に考える
最後に今の状況を客観的に見ることをお伝えします。
昇給なしという現在の状況は、一時的なのかずっとなのか。それとも数年後は違うのか。
これはあなたの会社のベテランの先輩に聞くことで分かります。
若手が給料に悩み、ベテランは全く節約しない生活をしているのであれば長く勤めることで職種級や評価給などプラスで付くことが予想されます。
また、課長以上などある程度出世したら一気に昇給する可能性もあります。
そして、今の経済が原因で一時的に昇給なしということであれば急いで次の仕事を探す必要もないでしょう。
逆に、10年以上経験を積んでいるいる先輩が生活に困っているのであれば今後定年まであなたは給料に苦しむ可能性があります。
その場合は以下のように他の選択肢も視野に入れましょう。
- 昇給する会社へ転職
- 副業で収入を増やす
- 株や投資で資産を増やす
- 新しいスキルをつくる
上記に答えはありません。転職は自分に合う仕事に出会う可能性もありますし、今の仕事をしながら副業をすることはリスクが小さく済みます。
私もこれまで複数の転職やネット副業をしましたが、勉強して新しいことを覚えることでモチベーションも上がりました。
また、公表効果を利用することで自身のモチベーションも上がります。
【公表効果とは】
周りの家族や友達に言葉に出して宣言することで、それが本当に実現するという心理学用語。
「3キロダイエットする」「2か月以内に次の仕事を決める」「〇〇の資格を取る」など
まとめ
この記事では昇給無しでモチベーションが保てないときの対策についてお伝えしました。
記事の前半で紹介したように、昇給なしの会社は一般的には少ない状態です。
しかし、現在昇給なしの状況であるなら対策が必要です。「フロー状態を作る」「音楽を聴く」「オンとオフの区別」「長いスパンで客観的に考える」といった対策をお伝えしました。
まずは一つでも実践することで、モチベーションが保てない状態の改善のきっかけになります。
モチベーションUPは充実感や幸福感にも繋がりますので、対策を実際にしてみましょう。